
焼いてみました
ふと思った、
「今日も空と海は青いなぁ」
ふと思った、
「水抜きに、オイル抜きに、熱?時間?」
ふと思った、
「あ、焼いてみよう」
「ふっくらしっとり手軽に焼ける」
なるほど、
かつてビーチパーティーでは
「絶対に上村にだけは焼かせるな」
「食えたもんじゃないぞ」
と言われている私が
「ふと思ってしまった、」ので
仕方ありません
幸い必要なものは揃っている
ブランチな時間帯
自宅には私一人・・・(フフ)
やるしかありません
止めるものは誰もおりません
焼き手マニュアルも完璧に完読
もはや失敗する理由がありません
初めて行う技術というものは
まず「マニュアル通りに遂行する」のが鉄則
思いつきで「オリジナル感」を出そうものなら
痛い目を見ることは目に見えております
まずは開封の儀
そして卵は一つ
片手で割ることだけは
小学生の時にすでに父親から教わっていました
中学まではこれが自慢でした
腕は落ちていません
そして問題が一つ起こります
「牛乳を100mlだと?」
我が家のどこに「それ」があるのかを知りません
というか、「それ」ができるカップが存在するのかどうかすらわかりません
考えました・・・・
「あ、、、、」
我ながら機転が利いています
流れは確実に我にあり
早速「かき混ぜの儀」に移ります
やはりここは卵の部分からいくでしょう
「ん?」
「なんか硬いぞ」
「混ぜるほどに硬いぞ」
「なぜだ・・・」
「あ、、、」
少々マニュアルから外れましたが
そこは大人です
諦めずにすぐさま豆乳を投入
(ここ笑うところです)
しかし、
かき混ぜるための道具の形状の問題なのか
塊が出てきません
ここは「男」を使います
「勢いよく混ぜる」
そう、遠心力です
(俺の勝ち)
勝ち負けにはこだわる主義です
そして次の難関は「油」です
「どっちだ?」
好みから言えば確実に
こっち
しかしよく見ると?
「コレステロール0ゼロ」の文字
おまけに「酸化を抑えてフレッシュ!」とも書いてあります
安心と安全、
今の時代性を感じ、こちらに決定
まずはフライパンに油をひき
少し温めて
少し冷まします
「少し冷まします」の
「少し」の度合いがわかりません
しかしここは
「あなたの感性で」ということと理解しましたので
約30秒ほど冷ましました
次に「弱火で焼く」とありましたが
「弱火」の度合いがわかりません
このくらいでしょうか?
ここも「感性」で乗り越えます
そして「3枚分」とありましたので
約3分の1を流し込みます
順調です
次に「3分焼く」とあります
当然計ります
サロンで言えば放置タイムです
これは厳守せねばなりません
少しの気の緩みが悲劇を生むこと
これまでの美容人生で学んでおります
「生地を流し入れ、弱火で3分焼きます」
と確かにマニュアルに書いてあります
一度火が入ってしまえば
もう時間との戦いです
慌てて「失敗」なんてダサいことはなんとしても防ぎたい
男の勝負です
完読しておいてよかった
状況に変化がみられます
穴が開き始めました
予定通りです
もう勝ったも同然
早速次の準備抜かりなく
「チェンジ」
抜かりなく
だいぶ表情が変わってきました
マニュアル通りです
リアル映像です
まだ時間はある
慌てない
マニュアル通りです
そして3分が経ちましたので
「返しの儀」に移ります
「えいや!」
「え?」
「え?」
なんで焦げてるの?
わかりません。。。。
しかしもう過ぎてしまったことは仕方ありません
考えてる余裕はありません
ここは戦場です
一瞬の迷いが悲劇を生みます
もう一度マニュアルを確認
2分です
次は「2分焼く」
もう信じるしかありません
そして2分後
再び「返しの儀」
成功です
裏面は見事に成功です
あと2枚は確実に成功する自信がつきました
おもて面の焦げに関しては
「感性」の部分に問題があったのだと思われます
2枚目は確実に成功させます
これが「経験値」です
「やったことのあるものだけが得ることのできる」
経験値です
そしてお約束の
ホリデーマーガリン登場
「上乗せの儀」
やばいです
これは販売できる勢いです
そして3枚が終了
「・・・・・・・」
「ふと思った」
やはり2度とやらない
コメント